文末が「〜ます。」ばかりになるときの、7つの崩し方

公開 ・ AI文章術

書き上げた文章を読み返すと、「〜します。」「〜です。」「〜ます。」が延々と続いていることがあります。内容は間違っていないのに、読んでいて眠くなる。この原因は文末のリズムです。

日本語は述語が文末に来る言語なので、文末の形がそのまま文章のリズムになります。ここが揃いすぎると単調になり、崩しすぎると落ち着かなくなります。

どのくらい続くと単調に見えるか

厳密な基準はありませんが、実用的な目安として 同じ形の文末が3つ続いたら1つ崩す と考えておくとよいでしょう。

本機能は9月に公開します。対象は有料プランの利用者です。無料プランでは利用できません。詳細は追ってお知らせします。

4文すべてが「です・ます」の終止形です。意味は明快ですが、箇条書きを文にしただけのような印象になります。

以下、崩し方を7つ挙げます。

1. 体言止め

もっとも手軽な方法です。

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使いどころ:列挙のなかの1つ、見出し的に印象づけたい文。 注意:多用すると、箇条書きを文の形に並べただけの、ぶつ切りな文章になります。1段落に1回までが目安です。また、報告書や契約に関わる文書では避けたほうが無難です。

2. 文を結合する

短い文が続くなら、つないでしまうのがいちばん自然です。

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使いどころ:内容的につながりのある2文。 注意:無関係な内容をつなぐと、かえって読みにくくなります。「〜し、」でつなげるのは、時間的な順序か因果関係があるときに限ります。

3. 理由・条件で受ける

「〜のため」「〜ので」「〜場合は」で節を作ると、文末の形が自動的に変わります。

無料プランでは利用できないため、9月までにアップグレードが必要です。

使いどころ:因果関係がある2文。 注意:因果がないのに「ため」でつなぐと、論理が飛んで見えます。

4. 語尾を変える(〜でしょう / 〜かもしれません / 〜はずです)

断定の度合いを変えると、文末の形も変わります。

この方法なら、設定は5分で終わるはずです。

使いどころ:推測や見込みを述べる箇所。 注意確実なことにまで使わないこと。 単調さを避けるためだけに「〜でしょう」を挟むと、書き手が自信を持っていないように読まれます。文末を崩すために内容の確度を下げるのは本末転倒です。

5. 過去形・完了形を混ぜる

昨年のアップデートで、この制限は撤廃されました。現在は上限がありません。

「〜ました」「〜ています」を挟むと、時制の変化がリズムを作ります。

使いどころ:経緯や背景を説明する箇所。 注意:時制は内容によって決まるものなので、リズムのために事実と違う時制を使ってはいけません。

6. 問いかけを入れる

では、どの方法を選べばよいのでしょうか。判断の軸は2つあります。

使いどころ:話題が切り替わる直前、読者が疑問を持つであろう箇所。 注意:これも多用すると押しつけがましくなります。1記事に1〜2回で十分です。「いかがでしたか」のような中身のない問いかけは、単調さを直すどころか記事全体の印象を悪くします。

7. 一文を長く / 短くする

文末の「形」ではなく「間隔」を変える方法です。

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短い文のあとに長い文を置くと、同じ「〜ます。」でも単調さが消えます。文末の形を変えられないときは、文の長さを変えると効果があります。

崩しすぎにも副作用がある

ここまで7つ挙げましたが、全部を1つの段落で使うと、今度は落ち着きのない文章になります

対象は有料プランの利用者。では、無料プランはどうなるのでしょうか。使えません。昨年までは使えていたのですが、仕様が変わったのです。

崩し方が多すぎて、読み手が内容ではなく文体に注意を取られます。

目安としては、5〜6文のなかで2回崩せば十分です。残りは同じ形で構いません。むしろ揃っているほうが、内容が頭に入りやすい場面もあります。技術文書や手順書では、文末が揃っていることが読みやすさになります。

文体の統一だけは崩さない

崩し方を試すときに、いちばんやってはいけないのが**「です・ます」と「である」の混在**です。

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文末のバリエーションではなく、単なる誤りとして読まれます。文章全体でどちらかに統一し、そのうえで上の7つを使ってください。

なお、箇条書きの項目だけを体言止めや常体にするのは一般的な書き方で、これは混在にあたりません。

機械的にチェックする

自分で書いた文章は、文末の連続に気づきにくいものです。同じ形が続いていても、内容を追ってしまうため目に入りません。

簡易な方法として、文章を句点で分割して、末尾3文字だけを縦に並べると一目でわかります。テキストエディタの置換で「。」を「。+改行」に置き換えるだけでも、かなり見えるようになります。

このサイトでは、文末の連続を含めて、受け身の多さ・冗長表現・二重表現を指摘する推敲支援ツールを準備しています。「AI率」のような判定は出さず、どの文のどこが引っかかっているかだけを示す方針です。公開したらツール一覧に並びます。

生成AIに書かせた文章では、この文末の単調さがとくに強く出ます。理由や他の癖については「「AIっぽい日本語」の正体は7つの癖」にまとめました。